| 2025年(2026年発表) | |
|---|---|
| 部門 | 受賞者 |
| 作品賞 (ベストテン1位) |
「旅と日々」
三宅唱監督の観察映画(observational cinema)路線の一つの到達点。人の何気ない行動や心の動きを、緻密なカメラワークで捕捉。大きな事件やドラマチックな物語に頼ることなく、ユニークで味わい深い映像体験を提供する。 海外でも「言葉にならない感情がみっしり詰まっている」などと称賛され、伝統ある「ロカルノ国際映画祭(スイス)」の最高賞(金豹賞)を、日本映画として18年ぶりに受賞した。 <2位以下> 2位:「国宝」 3位:「敵」 4位:「ふつうの子ども」 5位:「宝島」 6位:「愚か者の身分」 7位:「桐島です」 8位:「海辺へ行く道」 9位:「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」 10位:「見はらし世代」 ※歴代の作品賞▼ |
| 主演男優賞 |
吉沢亮
「国宝」
<上位の顔ぶれと得票> 1位:吉沢亮 19票 2位:長塚京三 13票 3位:毎熊克哉 6票 4位(同点で3人) 綾野剛 3票 北村匠海 3票 妻夫木聡 3票 ※歴代の主演男優賞→ |
| 主演女優賞 |
シム・ウンギョン
「旅と日々」
言葉では語られない内面を、静かに画面に宿らせる表現力が称賛された。 脚本家である主人公の迷いやインスピレーションを巡る漂流感を、表情や口調などで繊細に体現。 詩的な結末へと向かう作品の抑制的な展開を、リラックスしたナチュラル演技で支えた。 <上位の顔ぶれと得票> 1位:シム・ウンギョン 11票 2位:広瀬すず 9票 3位:長澤まさみ 8票 4位:井川遥 5票 5位(同点で3人) 河合優実 3票 北川景子 3票 倍賞千恵子 3票 ※歴代の主演女優賞→ |
| 助演男優賞 |
佐藤二朗
「爆弾」
<上位の顔ぶれと得票> 1位:佐藤二郎 12票 2位:堤真一 9票 3位:田中泯 6票 4位(同点で2人) 窪田正孝 4票 横浜流星 4票 ※歴代の助演男優賞→ |
| 助演女優賞 |
伊東蒼(あおい)
「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」
※主人公のバイト先の同僚「さっちゃん」を演じた。 感情を揺さぶる演技。片思いや行き場のないやるせなさなど、思春期女子の複雑な感情を、瑞々しく表現。若手ながら成熟した表現力が絶賛された。とくに独白シーンが強烈なインパクトを与えた。 作品自体も、2025年上半期のトップ級の高評価。 <上位の顔ぶれと得票> 1位:伊東蒼 11票 2位:森田望智 9票 3位:瀧内公美 7票 4位:河合優実 5票 5位(同点で2人) 井川遥 3票 森七菜 3票 ※歴代の助演女優賞→ |
| 監督賞 |
李相日
「国宝」
<上位の顔ぶれと得票> 1位:李相日 16票 2位:吉田大八 4票 3位:大友啓史 3票 4位(同点で8人) 三宅唱 2票 呉美保 2票 大九明子 2票 横浜聡子 2票 早川千絵 2票 土井裕泰 2票 根岸吉太郎 2票 山内ケンジ 2票 |
|
読者選出 日本映画1位 |
「国宝」
|
|
読者選出 日本映画監督賞 |
李相日
「国宝」
|
| 脚本賞 |
奥寺佐渡子(おくでら・さとこ)
「国宝」
|
| 新人男優賞 |
黒崎煌代(こうだい)
「見はらし世代」ほか
バラバラになった家族が再び向き合い、関係を築き直そうとするヒューマンドラマ「見はらし世代」において主演を務めた。 どこか一歩引いた視点と内側に秘めた熱量のバランスが絶妙。東京・渋谷の街を配送車で走る姿は、実在する一人の若者の日常を覗き見しているような生々しさ。長年疎遠だった父に対し、激しく感情をぶつけるのではなく、ふとした視線の逸らし方や、沈黙の間の取り方だけで「許せないけれど気になる」という複雑な息子心を表現した。 団塚唯我(だんづか・ゆいが)監督から「キャラクターに余白を持たせてほしい」という指示を受け、あえて作り込みすぎず、その場で生まれる感情を大切にしたという。 <上位の顔ぶれと得票> 1位:黒崎煌代 11票 2位:嶋田鉄太 9票 3位:黒川想矢 8票 4位:林裕太 5票 5位(同点で3人) 原田琥之佑 3票 味元耀大 3票 木戸大聖 3票 |
| 新人女優賞 |
鈴木唯(ゆい)
「ルノワール」
11歳の少女の一夏を描いた「ルノワール」で主演。病に伏す父と生活のために働く母の狭間で、ひとり空想を広げながら成長していく役柄。複雑な大人の世界をじっと観察し、その矛盾や虚しさを敏感に察知する姿や表情が称賛された。 受賞時12歳で、史上最年少タイ記録。 <上位の顔ぶれと得票> 1位:鈴木唯 20票 2位:瑠璃 7票 3位(同点で2人) 中川未悠 4票 南琴奈 4票 5位(同点で2人) 一色香澄 3票 川口真奈 3票 |
| 文化映画1位 |
「よみがえる声」
監督:朴壽南(パク・スナム)、朴麻衣(パク・マイ) 在日朝鮮人2世の記録作家・朴壽南(パク・スナム)監督と、その娘である朴麻衣(パク・マイ)監督が共同で手掛けたドキュメンタリー映画。2025年に90歳を迎えた朴壽南監督が、ライフワークとして40年以上にわたり16ミリフィルムで撮り続けてきた「歴史の闇に置かれた人々の証言」を、現代に蘇らせる。 劣化が進む膨大なフィルムを、娘の麻衣氏と共にデジタル修復・復元していく過程を軸に、母娘が対話を重ねながら「歴史をいかに次世代へ繋ぐか」を問い直す構成。 |
| 外国映画1位 |
「ワン・バトル・アフター・アナザー」
<2位以下> 2位:「アノーラ 」 3位:「教皇選挙」 4位:「ザ・ルーム・ネクスト・ドア 」 5位:「サブスタンス 」 6位:「エミリア・ペレス」 7位:「F1」 8位:「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城塞」 9位:「愛はステロイド」 10位:「アイム・スティル・ヒア」 |
| 読者選出 外国映画1位 |
「ワン・バトル・アフター・アナザー」
|
| 外国映画監督賞 |
ポール・トーマス・アンダーソン 「ワン・バトル・アフター・アナザー」
|